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コラム
2016.10.17
過去取扱い事件

 

ご依頼頂いた傷害事件について目覚ましい成果を獲得できましたので報告させていただきます。

被疑事実は、妻が夫を包丁で刺したというものです。

 

依頼を受け、速やかに詳細な聴き取りを行ったところ、

実際に起きたのは、夫婦げんかの揉み合いの中で包丁が刺さってしまったというものであることがわかりました。確かに包丁が出てきたのはやり過ぎですが、それでも、決して警察が介入して傷害事件として立件すべき案件ではありませんでした。被害者も処分等を求めていませんでした。

 

すぐに証拠を集め、検察官に勾留請求をしないよう働きかけましたが、検察官はこれを聞き入れず勾留請求をしました。そこで、更に証拠を集めた上で、裁判所に勾留決定をしないよう求めたところ、裁判官が勾留請求を却下したので無事釈放されました。

 

その後も、夫婦喧嘩が起きたとしても同じようなことが起きないよう指導するなどするとともに、

検事の取り調べ等への付添いを続け、無事、不起訴処分となりました。

 

刑事事件で重要なことは、とにかく早く弁護士に依頼するということです。

この事件も、早い段階の依頼だったのが決め手でした。もし依頼が遅く、落ち込んでいる被疑者が自らを責める形で「刺しました」と取り調べの中で話していたら同じような経過は辿っていないでしょう。

 

優秀な弁護士、なるべく安いところというお気持ちはわかりますが、

刑事事件についてはとにかく早く依頼することが大事です。

 

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