『暗礁 改憲議論どこへ』『参院選で自公苦戦 憲法審運営に変化も』
【2025年7月16日 東京新聞】
先日7月20日、参議院議員選挙が投開票されました。
これを前に、東京新聞にて、その動向を見守る報道があり、その記事の中で弊所弁護士小口幸人のコメントが掲載されましたので報告致します。
先の参院選では、主要政党が公約の中で、憲法改正の賛否を主張していました。
弁護士小口はこうコメントします。
「(昨年の衆院選以前に)改憲勢力が衆参両院で3分の2の議席を占めていたことで、『改憲するしかないか』『何について改憲するのか』の議論ばかりに終始し、社会の各種問題が憲法に適合しているかどうかなどを検証するための「調査」の活動が、全く行われなかった。」
「今回の参院選が「(憲法審の運営に関する)異常な状態が改善する可能性がある選挙でもある」
何を、何のために改正するのか。改正以前に、すべきことはないのか。
これまでの憲法審査会の多くは、ただ単に憲法を変えることに執着し、憲法改正の議論ばかりがされ、憲法改正以前に憲法が、守られているのかどうかについての議論が抜け落ちていました。
参院選の結果、与党の議席数が大きく減り、新しい風が吹きそうな気配が見られます。ここで一旦、憲法改正の議論だけをするのではなく、私たちに本当に必要なもの、それを守るために出来ること、すべきことなどを、しっかり検討し、議論してほしいと切望します。
≪事務局≫